マッサージボランティア
【日記】 2011.04.18
今日、12の頃から苦楽を共にした親友が、福島県の被災者保護施設に向かいました。
彼は鍼灸師兼整体師で、彼が発起人となって集まったマッサージ業に従事する仲間たちと共に、非難生活を余儀なくされている被災者の方々にマッサージの施術をしに行ったのです。
聞けば現地では、物資面、医療面の他に、肉体的、精神的なケアがとても必要になってきている時期だそうで、彼らが多くの布団を並べて施術スペースを作り、おじいちゃんおばあちゃんの身体をマッサージしてあげると、その場が一気に明るくなったそうです。
きっと直接肌に触れて疲れを癒し、施術のあいだたくさん会話をし、何よりも被災者を思いやる気持ちが通じたからこそ、多くの笑顔が咲いたのだと思います。
彼らが向かった場所は、原発放射能の動向が日夜メディアで取り上げられている福島。彼らがその地を選んだことからも、その想いの意味がしっかりと伝わってきました。
彼らの今回の行動に心から敬服すると共に、友人としてとても誇らしく思います。
そして何より、自分自身も彼らに背中を押されたような気持ちで、ああだこうだと考えるだけでなく、しっかりと確実に行動に起こすことがいま一番必要なんだと教えてもらった気がします。
疲れ切った心身を癒せるのは、やはりマッサージのプロたちであり、人命救助に最も力を発揮するのは自衛隊や救急隊のようなそれを本業とする方々です。
残念ながら自分にはマッサージの技術も人命救助の力もありません。
だから私は私の方法で彼らの今後の活動を全面的に支援させていただくことに決めました。
「知恵がある奴は知恵を出そう。力がある奴は力をだそう。金がある奴は金を出そう。
『自分は何にも出せない』っていう奴は元気を出そう。」
自分に出せるものは何なのかを身をもって考えさせてもらった一日でした。
マッサージボランティアの勇気ある精鋭の皆さん、本当にご苦労さまでした。
これからも引き続き、どうかよろしくお願いいたします。