仕事(1)
【日記】 2011.01.29
自分にとって仕事ってなんだろう。
これはこれから就職する人も既に働いている人も一度は定義付けしなければならない命題だと思います。
銀行から独立してすぐの頃、その仕事の定義が一気に崩れて躊躇した覚えがあります。
出社してもそれまで「仕事」だと思っていた仕事が無いのです。
会社勤めをしていると、好むと好まざるとに関わらず仕事は周りが用意してくれます。でも自分1人丸裸になった瞬間、その「周り」が無くなりました。そして経費や販促費という名のもとに使えるお金も無くなりました。
節約するため会社設立登記の仕方を書いてある本を近くの本屋で立ち読みすることも「仕事」。ネットで情報をサーフィンするのもショッピングモールをトレンド視察するのも全て「仕事」。
つまりゼロから1を作る過程では、あらゆることが全て「仕事」になるのです。
しかしそれも度を越すと今度は全てが「仕事」という名の言い訳になってしまいます。
売り上げや成果物などのカタチを直接生み出さない「仕事」が多くなり過ぎ、会社を維持する売り上げが続かなくなってしまう。
ヒト、モノ、カネが限られているシードステージの時期はやはりなんだかんだ言っても成果物を生み出すことを第一の仕事として働かなければ、自己満足の仕事に終始してしまう事が多いです。
個人で仕事をしている方や独立間もない会社は特に、仕事と生活の区切りが無い分ここのところを意識して働かないと、気づいたらすべてが仕事になってしまって思わぬ苦境に突入してしまう、というのが私の経験から言える仕事感です。
そしてやはり、働くヒトにとって仕事というのは生きている時間の大部分を使うものなのだから、人生=仕事 と考えられます。
人生を善良なものにしたいと誰もが思っているように、やはり仕事も出来る限り良いものにしたい。
そう考えると、仕事とは「成果物を産み出す時間」であり、かつそれが「善であり良である」もの、と言えるのだと思います。