世界3位
【お仕事】 2016.08.23
たまにはマジメな話を書かないと、ですね。
日本の医療費がOECD新基準の対GDP費率で世界3位になったそうです。
うれしくない銅メダルですね。
祖父母を看取るときの原風景がずっと胸の奥にあります。
じいちゃんは、病院で点滴に終始繋がれながら、象のようにむくんだ足と痰に苦しみながら病院で息を引き取りました。死ぬ前に、死ぬことはこんなに大変なのか、と僕に呟いたのが頭を離れません。
ばあちゃんは、病院でベッドに拘束帯で縛られ身動きとれない状態になると、あっという間に頭はボケ、手足を動かす筋力がなくなり、食べ物も食べられなくなりました。入院継続を断固として譲らない病院を、医者の反対を押し切って無理やり退院し、自宅療養へ。その頃にはもう眼前に死期が近づいていることは家族みんなわかっていました。じいちゃんの時のように苦しんでほしくない思いから、すでに食事もとれず水も飲めない状態でしたが、敢えて点滴は外してもらいました。
人間も生物界の真理に則るべきだ、というコラムに出会ったからです。
木は枯れるとき、水分養分を摂らず、干からびた状態でポキッと折れるんだそうです。それが一番苦しくないんだと。それが、死ぬ、ということなんだと。
1日でも長く生きてもらいたい家族の思いと、できることなら安らかに逝きたい本人の思い。
2択なら、我々残される家族が堪え忍ぶべきでしょう。自分なら、安らかに逝きたい。胃ろうも過度な点滴も、自然の摂理・天寿には反しているのかもしれません。
翻って、日本が3位になった原因はなんだろう、と考えてみます。
・世界1位の高齢化
・世界1位の入院日数の長さ
・世界2位の診察回数の多さ
・世界2位の薬剤費の高さ
・分母たるGDP伸び率の低迷
病院の待合室が1割負担の高齢者の集会所になっていることや、その高齢者患者が病院経営を支えている実態、お年寄りは薬でおなかがいっぱいになるから食事を減らすという綾小路きみまろばりのブラックジョークまでもが、この予想を裏付けてくれます。
とどのつまり、日本国の歴代政治家たちは人口構造のバランス構築に、絶望的に失敗したわけです。
与党の支持母体が日本医師会であることも、大きな大きな要因かもしれません。
私見にはなりますが、とにかく長く生きることは、良く生きることや幸せに逝くことと同義ではありません。
ピンピンコロリとは言いますが、最期の時までできる限り自分の足で歩き、笑い、食べ、飲み、人間らしく生きてコロリと逝くこと。多少、年数が短くなろうが、尊厳のない状態でチューブと点滴につながれた病院のベッドで苦しみながら逝くよりはずっとずっと自然な気がします。
だからこそ、老いとともに自然に衰えていく足腰をリハビリし、仲間とお茶を飲みながら談笑し、トレーニングし、マッサージしてもらって、寝たきりになるのを未然に防ぐことが、人間の尊厳の維持のために必要なのです。
そういえば実家の近くに、ぽっくり弁天という弁天様があったなあ。
やっぱり、いにしえの人たちも、ぽっくりと天寿を人間らしく全うしたいと願っていたんですね。
日本の医療費がOECD新基準の対GDP費率で世界3位になったそうです。
うれしくない銅メダルですね。
祖父母を看取るときの原風景がずっと胸の奥にあります。
じいちゃんは、病院で点滴に終始繋がれながら、象のようにむくんだ足と痰に苦しみながら病院で息を引き取りました。死ぬ前に、死ぬことはこんなに大変なのか、と僕に呟いたのが頭を離れません。
ばあちゃんは、病院でベッドに拘束帯で縛られ身動きとれない状態になると、あっという間に頭はボケ、手足を動かす筋力がなくなり、食べ物も食べられなくなりました。入院継続を断固として譲らない病院を、医者の反対を押し切って無理やり退院し、自宅療養へ。その頃にはもう眼前に死期が近づいていることは家族みんなわかっていました。じいちゃんの時のように苦しんでほしくない思いから、すでに食事もとれず水も飲めない状態でしたが、敢えて点滴は外してもらいました。
人間も生物界の真理に則るべきだ、というコラムに出会ったからです。
木は枯れるとき、水分養分を摂らず、干からびた状態でポキッと折れるんだそうです。それが一番苦しくないんだと。それが、死ぬ、ということなんだと。
1日でも長く生きてもらいたい家族の思いと、できることなら安らかに逝きたい本人の思い。
2択なら、我々残される家族が堪え忍ぶべきでしょう。自分なら、安らかに逝きたい。胃ろうも過度な点滴も、自然の摂理・天寿には反しているのかもしれません。
翻って、日本が3位になった原因はなんだろう、と考えてみます。
・世界1位の高齢化
・世界1位の入院日数の長さ
・世界2位の診察回数の多さ
・世界2位の薬剤費の高さ
・分母たるGDP伸び率の低迷
病院の待合室が1割負担の高齢者の集会所になっていることや、その高齢者患者が病院経営を支えている実態、お年寄りは薬でおなかがいっぱいになるから食事を減らすという綾小路きみまろばりのブラックジョークまでもが、この予想を裏付けてくれます。
とどのつまり、日本国の歴代政治家たちは人口構造のバランス構築に、絶望的に失敗したわけです。
与党の支持母体が日本医師会であることも、大きな大きな要因かもしれません。
私見にはなりますが、とにかく長く生きることは、良く生きることや幸せに逝くことと同義ではありません。
ピンピンコロリとは言いますが、最期の時までできる限り自分の足で歩き、笑い、食べ、飲み、人間らしく生きてコロリと逝くこと。多少、年数が短くなろうが、尊厳のない状態でチューブと点滴につながれた病院のベッドで苦しみながら逝くよりはずっとずっと自然な気がします。
だからこそ、老いとともに自然に衰えていく足腰をリハビリし、仲間とお茶を飲みながら談笑し、トレーニングし、マッサージしてもらって、寝たきりになるのを未然に防ぐことが、人間の尊厳の維持のために必要なのです。
そういえば実家の近くに、ぽっくり弁天という弁天様があったなあ。
やっぱり、いにしえの人たちも、ぽっくりと天寿を人間らしく全うしたいと願っていたんですね。