九十歳代も後半に差しかかるその方は、何度も何度も、手を握っては頬ずりして、しわくちゃな目に涙を溜めて喜んでくれていました。
とある日の業務終了後、諸事情あってリハビリテーション病院に入院されている元利用者さんを男性陣全員でお見舞いにうかがった際の光景。
前回に続き突然の訪問に表情いっぱいに驚きと喜びを表してくれながら同僚達に向かって
「先生にまた会えるなんて夢みたい」
「生きててよかった」
「また戻れるように頑張る」
それはもう、もったいないくらいな全身全霊の表現でした。
既視感。大好きだったばあちゃんに生前会いに行くたび味わった光景。
慈愛とも歓喜ともとれる穏やかな眼差しは、限られた残り時間への悟りと再び自宅に戻ることへの希望に満ちて、潤って映ったものでした。 また同じ眼差しに出会えるなんて。
とある別の日の白昼。
仕事で昔縁した仲間が遠方からご夫婦でお墓参りに上京してくれました。
今や地域を代表する野菜作りの名人になられた彼。細く優しいその目はあの頃となんにも変わらず、反対に、その手は自然との歴戦を感じさせるほどにゴツゴツと逞しく変わっていました。
10年。流れた互いの空白を埋めるべく、昔話や近況報告、将来の展望の話に花が咲くあっという間の半日でした。
憂おうが希望を抱こうが、離れていようが共にいようが、時間はただただひたすらに流れていくもの。
ならば僕らは目の前にある笑顔を大切に、笑いと穏やかさに満ち溢れ、身の丈以上の背伸びをせずに、共に希望を抱いて働いていきたい。そう願ってやまない数日でした。
とある日の業務終了後、諸事情あってリハビリテーション病院に入院されている元利用者さんを男性陣全員でお見舞いにうかがった際の光景。
前回に続き突然の訪問に表情いっぱいに驚きと喜びを表してくれながら同僚達に向かって
「先生にまた会えるなんて夢みたい」
「生きててよかった」
「また戻れるように頑張る」
それはもう、もったいないくらいな全身全霊の表現でした。
既視感。大好きだったばあちゃんに生前会いに行くたび味わった光景。
慈愛とも歓喜ともとれる穏やかな眼差しは、限られた残り時間への悟りと再び自宅に戻ることへの希望に満ちて、潤って映ったものでした。 また同じ眼差しに出会えるなんて。
とある別の日の白昼。
仕事で昔縁した仲間が遠方からご夫婦でお墓参りに上京してくれました。
今や地域を代表する野菜作りの名人になられた彼。細く優しいその目はあの頃となんにも変わらず、反対に、その手は自然との歴戦を感じさせるほどにゴツゴツと逞しく変わっていました。
10年。流れた互いの空白を埋めるべく、昔話や近況報告、将来の展望の話に花が咲くあっという間の半日でした。
憂おうが希望を抱こうが、離れていようが共にいようが、時間はただただひたすらに流れていくもの。
ならば僕らは目の前にある笑顔を大切に、笑いと穏やかさに満ち溢れ、身の丈以上の背伸びをせずに、共に希望を抱いて働いていきたい。そう願ってやまない数日でした。