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連帯保証

】 2011.06.26

少しカタい話。

先日金融庁から連帯保証人制度の改正案が出された。(下段添付)
個人的には誰かの連帯保証はしていないし、誰かに連帯保証をお願いしてもいないけれど、この改正を聞いて、一人小躍りしました。

人が破滅に突き進む例として「知人の連帯保証になって…」とは聞き古された話。
ドラマやサスペンスなどの設定でよく見かけると思います。

銀行で働いていた頃、連帯保証の果てに破滅し、夜逃げに至るケースを見てきました。
一般に「保証人」といっても、単純保証人と連帯保証人があって、ここでいう連帯保証人とは借金している本人とまったく同じ責任が負わされます。

一番多いのが、借入人が倒産・夜逃げした場合にいきなり連帯保証人に責任をかぶせるケース。本人と同じ責務が負わされ、タチの悪い債権者だと地の果てまで追い詰められます。これだから「知人の連帯保証人になって破産した」という事例が起こるのです。

じゃあ、連帯保証人になんてならなければいいじゃん、と思いますが、2代目社長や親が資産家でない限り、ゼロから身を興そうとすると、資本金の壁にぶちあたります。(現在は資本金規制が変わり、資本金1円で会社を作れます)

株式会社で一千万円。

これを自分の力で準備するのに、多くの経営者たちがどれほどの苦労をしてきたことか。
借り入れるために金融機関に行っても、そう簡単には貸してくれません。結果として、連帯保証人や担保をたっぷりと求められます。しかし担保になる土地や資産があるのならそもそも借りになど行きません。

結果として、中小企業の社長や取引先同士が、お互いに何重にも連帯保証しあい、借り入れをする度に中小社長たちは連帯保証をいくつもいくつもしていくのです。
借り入れのために社長が生命保険に加入させられるなんて、何をかいわんやです。だから倒産の果ての自殺者が後を断たない。

これは決してドラマや小説の話だけでなく、少なくとも私が銀行にいた十数年前には、日常茶飯事のように起こっていた話でした。
自分の責任ではないところで、自分の関与しえない責任の為に、身ぐるみはがされ、家屋敷を取られ、一家離散する。こんな事が法律として認められていいはずがありません。

それが、ようやく改正されようとしています。

これで世の中の中小零細経営者がどれだけ救われ、機動的になることか。

少しずつ、一歩ずつですが、世の中のルールが正しい方向に向かおうとしている事が嬉しくてなりません。

(※ちなみに弊社および私はどこの連帯保証人にもなっておりませんし、どなたにも連帯保証をお願いもしていません。無借金経営です。お取引先などの方が不安になりませぬよう書き添えておきます)

--- 記事抜粋 ---
「経営者の家族や知人らで、経営に直接関与していない第三者による個人連帯保証を原則禁止にする内容。企業が倒産した時などに、保証人を引き受けた知人や親戚が借金を肩代わりする連帯保証には以前から批判が強く、同庁は東日本大震災前から指針改正を検討。震災で被災した債務者が破産した場合などに、連帯保証人への請求が頻発する恐れがあるため、改正の具体化を急ぐことにした。」

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